コラム
2016年10月17日
着物の肌着と代用品
着物を快適に着るため、また着物を清潔に保つために、下着の着用は欠かせません。着物用の肌着を使用することがベストですが、実は身近なもので代用もできるのです。
裾除け(すそよけ)、蹴出し(けだし):巻きスカート状かロングスカートのようになっている、下半身用の肌着です。着物を着るときに一番最初に着る肌着です。足さばきを良くしたり、腰回りを暖かくしてくれます。身近なものではレギンスで代用可能ですが、夏場は特に、肌着部分が透けて見えてしまわないように注意しましょう。
肌襦袢(はだじゅばん):上半身の肌着です。上半身の汗を吸い取り、着物を着ているときの快適さを保ち、着物を汗から守ります。なので、素材は吸湿性に優れたものやガーゼが主です。裾除けの後に着ます。代用品としては、タンクトップや半袖のインナーがあります。しかし、着物を着るとうなじの部分や胸の部分が少し開くので、インナーが外から見えないように、首のカットの大きいデザインやVカットを選びましょう。
肌着に代用品を使うことで、より着物を気軽に、また心地よく着ることができるかもしれませんね。しかし下着が見えてしまうのは重大なタブーです!代用品を着用するときは肌着の透けやはみ出しに注意しましょう。