コラム
2016年10月3日
着物の紋様について
「桜」日本人が最も好む花。文様としても愛好されて、お着物の柄として、よく使われています。桜は「春」のイメージがあるかと思われますが、華やかさと日本の国花であることから季節を問わず用いられてもいいとされています。柄の種類としては、古典柄です。
「牡丹」は、「百花の王」と称されています。大輪で豪華さが際立ちます。桜と一二を争う人気の文様です。柄としては、古典柄からモダン柄と多種多様です。
「菊」は、どちらかというと秋を代表する文様です。意匠の種類も数多くあり、万寿菊、管菊、乱菊、糸菊、小菊などあります。ほかの花と組み合わせてあるお着物であれば、季節問わず着用できます。柄としては、古典柄です。
「八重桜」は別名、「牡丹桜」とも呼ばれてます。花びらを幾重にも重ねた姿は、ぽってりとした華やかさや重厚感があります。
「薔薇」は洋花を代表する文様です。和装に洋花はピンとこないかもしれませんが、薔薇の文様を用いられるようになったのは、明治以降になります。華麗さと現代的な雰囲気が好まれ、古典柄とは趣の違った文様として振袖などにも用いられる程の人気です。
「藤」花房を長く下げて咲く藤は、色味の紫色から、気品ある印象を与えてくれます。またボリューム感もあり、色々な技法で染められる事が多く、絞り染めなどで表現されることもあります。