コラム
2017年2月7日
卒業式で袴をしっかり着こなす方法
新たな門出を祝う卒業式。思い出話は尽きないし、写真だっていっぱい撮りたいですよね。でも、夢中ではしゃいでふと気が付くと着物に変なシワが入っていたりすると大変です。朝着付けしたてのビシッと決まった着姿を夕方まで美しくキープする、とっておきのコツをいくつかご紹介しましょう。
まずは、着付けをするときのポイントから。着物って寸胴な体系が一番綺麗に着こなせることをご存知でしたか?ウエストやヒップなどの体の凹凸をなくす為の補正が、実はとっても大事なのです。タオル等を使って、上手に着物体型の下地を作りましょう。正しい補正をすれば、着崩れのしにくさは格段に上がります。そして、襟元はしっかりと深めに交わるように重ね合わせるようにしましょう。襟が大きく開くとだらしない印象になってしまうので注意です。命綱と言ってもいいほどの腰紐は、腰骨のところでしっかりと結ぶようにしましょう。ゆるいと裾が落ちてきてしまう原因になります。
これらの着付けのポイントを押さえた上で、所作にも少しだけ気を配りましょう。袴は、歩くくらいではさほど着崩れしませんが、下に引っ張られると帯自体が下がってきてしまいます。椅子に座るときなどには、袴の横の開いているところから手を入れ、少し浮かせるようにして、下に引っ張られるのを防ぎましょう。前屈みになることも着崩れの原因になりますので注意ですよ。
これらのコツに少し気を付ければ、袴を美しく着こなせること間違いなしです。自信を持って最高の一日にしましょうね。
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