コラム
2017年3月13日
袴で食事をするときにはハンカチや懐紙を味方につけて
“卒業式や謝恩会に出席すれば、テーブルを囲む、もしくは立食パーティーという形で、食事をする場面もあるでしょう。また、思い出話にポロリと涙を流したり、当然お手洗いにだって行きますよね。そんな場面で役に立つのが、ハンカチや懐紙(かいし)です。
ハンカチは普段から持ち歩いている方も多いと思いますが、懐紙は馴染みがない方もいるかもしれませんね。その名の通り、「懐に入れておく紙」で、お茶菓子の下などに敷かれている小さな紙のことです。お食事の場面でグラスの下に敷いたり、口元を拭ったり、小さな物を渡す時の包み紙やメモ紙としても使えます。胸元に忍ばせてサッと取り出すと、大人のたしなみとして仕草も上品ですよね。
ハンカチは、手を拭いたり食事の時に膝に置いたりするのはもちろんですが、着物が着崩れてきた時に応急処置として使うこともできます。下がってきてしまった帯の下に支えとして噛ませたり、広がってきてしまった胸元に挟んでダボつきを落ち着かせたり、いざという時に役に立ってくれるでしょう。すぐに使えるものと、余分に1枚持参しておくと安心ですよ。袴を身にまとう大切な日、ハンカチや懐紙を上手に味方に付けて、スマートな大人の着姿を演出しましょう。”