コラム
2016年8月16日
日本が誇る袴という文化について
卒業式や結婚式など袴を着る機会があります。では袴とは一体どういったものなんでしょうか。どんな時に穿くもので、どういった歴史があるのか、そういった事を知らない人は多いと思います。
もちろんこの記事を書くまで私自身もあまり知りませんでした。今一度、日本人の心でもある袴を見直してみようと思います。歴史は古く卑弥呼の活躍した弥生時代まで遡ります。日本古来の宗教である神道での巫女の正装として原形が出来上がったようです。そんな袴が正装から普段着まで用途が拡がり、明治から大正、そして昭和、平成へと時代を経るにしたがい男女ともに礼服として定着していったようです。そして戦時中に女子の普段着だったもんぺ。もんぺも袴の一種です。今でも田舎の女性は野良仕事や草刈りなどでもんぺを穿いていますが、もんぺはとても機能的で使いやすいのです。
もちろん今では振袖正絹(しょうけん)着物に袴を合わせる礼服としての袴というのが一般的なイメージなのですが。もちろん男子も男袴、つまり黒紋付き袴が一般的です。羽織袴とも言われ、やはり卒業式や結婚式、成人式などに着られる礼服です。しかし芸事の世界では今でも袴姿で日常生活を送っておられる方が多数いるようです。例えば茶道や弓道、棋界などでは今でも袴を普段着として愛用しています。それにしても袴姿で芸事に興じる人はなんだか格好いいですね。そんな日本が誇れる袴という文化。一般への認知度が高まりファンが増える事を祈っております。